NFT works 編集部
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2021年4月16日、エイベックステクノロジー社はブロックチェーン技術を活用してデジタルコンテンツに唯一性や限定性を持たせるNFT事業基盤「A trust(読み:エー トラスト)」の提供を開始し、IPホルダーの権利の保護とデジタルコンテンツの流通を目的にNFT事業へ参入することを発表した。

「A trust」は、デジタルコンテンツに証明書を付与することで本物であることを証明し、唯一性・限定性を持たせながら流通させる仕組み。付与された証明書の情報はブロックチェーン上に保存されるので、改竄不可能となり信頼性の高い証明書となる。

この仕組みにより、同社はIPホルダーが許諾していないNFTが流通するといった課題解決を目指すとのこと。

「A trust」の実装事例として、ECサイト構築プラットフォームのshopifyを利用してバーチャルフィギュアの販売ショップ「ARSHOP」を構築し、「A trust」証明書付きのバーチャルフィギュアが販売されている。(サイトURL:https://arshop.jp/)

画像は「ARSHOP」公式より


将来的には、この仕組みを様々なIPホルダーやIPを展開する事業者が利用できるようにし、「A trust」を利用したデジタルコンテンツの販売ショップを「Shopify」で簡単に構築でき、IPのファンは、販売ショップで法定通貨による決済が可能になり、簡単にデジタルコンテンツを購入できるようになるとのこと。さらに、購入したデジタルコンテンツを「Atrust ID」対応済みのアプリで利用することや、「A trust」のユーザー間取引の仕組みや、パブリックチェーンへの接続・利用など、デジタルコンテンツ流通における利便性や有用性を高める様々な取り組みを行っていくとのこと。

また、同社はデジタルコンテンツの著作権等の情報を一元管理する次世代型著作権流通システム「AssetBank(読み:アセットバンク)」を2021年4月13日にプレローンチした。

IPホルダーは、楽曲・画像・イラスト・テキスト・3Dモデル・モーションデータなどを「AssetBank」に登録することで、デジタルコンテンツの権利の所在を明確化でき、権利を守りながら安心してコンテンツを流通させることができる。

現在、「AssetBank」は、国内11社のコンテンツ企業連合で運営するブロックチェーン団体「Japan Contents Blockchain Initiative(ジャパン コンテンツ ブロックチェーン イニシアティブ)」のブロックチェーン上で試験運用されている。

「AssetBank」と「A trust」を連携させることで、デジタルコンテンツの流通促進につながるとのこと。

参考:エイベックス・テクノロジーズ


画像:
shutterstock