NFT works 編集部
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エドワード・スノーデン氏がNFTアートオークションサイトのFoundationに出品した作品が日本円で約5億円(2,224ETH)で落札された。

スノーデン氏は、アメリカ国家安全保障局(NSA)および中央情報局(CIA)の元局員で、NSAにより構築された国際的監視網(PRISM)の存在を2013年に暴露した人物である。暴露後、スノーデン氏はロシアへ亡命している。

今回のNFTアート作品の落札後、スノーデン氏は自身のTwitterで「このような出来事はこれまで見たことがない。これは見せ物というよりドラマだ」と喜びを表現している。


さらにスノーデン氏は続けて「今回の私たちのチャリティーイベントに入札してくれたすべての人に深い感謝をしている」とツイートしている。

今回落札されたNFTアートは、「Stay Free」と呼ばれるスノーデン氏の署名入りのデジタルアートワーク。この作品は、著名写真家プラトン氏により撮影されたスノーデン氏の肖像写真を、NSAのよる監視行為が違法であるという判決を下した判決文章で表現したものである。

Foundationのオークションサイト上に公表された内容によると、この作品は、現状スノーデン氏により作られた唯一のNFTのようだ。

スノーデン氏は、今回のオークションで得た収益を自身が取締役を務めるFREEDOM OF THE PRESS FOUNDATIONに全額寄付するとしている。

REEDOM OF THE PRESS FOUNDATIONは言論の自由と報道の自由に資金を提供する2012年に設立された非営利団体。設立当初は、フリーのジャーナリスト組織のためのクラウドファンディングキャンペーンの管理を行っていましたが、最近はデジタルセキュリティサポートをする技術プロジェクトを推進している。(参考:wikipedia)

また、この作品を落札したのはPleasrDAOと呼ばれる自律分散型組織(DAO: Decentralized Autonomous Organization)で、この組織は匿名の参加者らがスマートコントラクトを利用してお金をプールし、NFTアート作品の購入などを行っている。

今回の落札にあたり、PleasrDAOのメンバーであるMarianoConti氏は「スノーデン氏は、私たちが共感するサイファーパンクの精神、つまり"全ての人に透明性を"という精神を体現している」とニュースサイトDecryptoに語っている。


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