NFT works 編集部
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2021年3月17日、メタバース(仮想空間)にアップロードして住むことができるデジタル住宅「マーズハウス」が約51万2,712ドル(約5,600万円)で売却された。

販売は大手NFTマーケットプレイスのSuperRare上で行われ、購入者にはマーズハウスの3Dファイルと音楽が流れるビデオクリップが譲渡され、ユーザーがメタバース空間内にアップロードする際のサポートも受けられる。

マーズハウスは、アーティストのクリスタ・キム(Krista Kim)氏によって制作され、クリップの音楽はスマッシング・パンプキンズのジェフ・シュローダー(Jeff Schroder)氏が担当した。

SuperRareによると、マーズハウスはブロックチェーンをベースとした世界初のデジタル住宅だという。

マーズハウスはその名の通り、仮想の火星上に建設された家のようで、前面ガラス張り様式のようだ。

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SuperRareはプレスリリース上で、「キムはパンデミックのステイホーム期間中に、瞑想的なデザインを探求するうちにNFTの世界に足を踏み入れた。彼女の願いは、デジタルライフのインフラをウェルビーング促進の機会のために使うことだ。」と発表している。

現在、マーズハウスはデジタル空間内にしか存在しないが、イタリアのガラス家具メーカーに依頼すれば、現実の世界でも再現可能とのこと。また、マイクロLEDディスプレイに投影することも可能だ。

キム氏は、「全ての人は、NFTアートのためにLEDウォールを自宅におくべきだ」と述べている。

メタバース空間内の盛り上がり

NFTにより、自身のアイテムの所有権をプラットフォームに依存せずに証明し、取引できるようになったことで、2015年頃よりメタバース空間内の土地やアイテム等が高値で取引されている。

さきがけとなったのが、仮想空間内での土地”LAND”を取引できるDecentralandだ。Decentralandでは、MANAと呼ばれる独自の仮想通貨を用いてアイテムやコンテンツ、土地等の取引が行われる。

また、最近は2021年第一四半期中にブロックチェーンPC版がローンチ予定のThe Sandboxも注目を集めている。

2021年4月5日に日本の大手取引所コインチェック社が運営するCoincheck NFT(ベータ版)にて、The Sandbox内の土地である”LAND”が33個販売され、販売開始8分で完売した。

The Sandbox内のLANDは、ゲームローンチ前のプレセールス時点ですでに約半数が完売しているとのこと。

このように、NFTの登場により仮想空間内のアイテムやコンテンツの所有権が証明可能となり、その取引が盛り上がりを見せている。


画像:
SuperRare 販売ページより