2021年3月22日、Twitter創業者のジャック・ドーシー氏のツイートが291万5835ドル(約3億1640万円)で落札されたというニュースが流れ、世間を騒がせた。
このニュースを見て、「なんでツイートが3億で売れるの!?」と思った方も少なくないのではないだろうか?
そこで今回は、ツイートは落札された経緯と、そもそもなんでツイートがそのような高値で取引されたかを追っていく。
”ツイート”が売れるまでの経緯
ジャック・ドーシー氏のツイートが販売されたのは、Valuablesというユーザー同士がイーサリアムという仮想通貨を用いてツイートの所有権を売買できるプラットフォーム上だ。
このプラットフォーム上では、買い手が購入したいツイートのリンクとオファー金額を売り手に送ることができ、売り手が承諾すれば、そのツイートの所有権を保証するNFTをイーサリアムで購入できる。
2021年3月5日に、ドーシー氏本人がこのプラットフォーム上で自身の初ツイート(Twitter上での歴史上初ツイート)を販売することを表明し、最終的に291万5835ドル(約3億1640万円)の値がついた。
誰がなんで買ったの!?
それで、気になるところはこのツイートを誰がなんでそんな高額で購入したかという点だ。
このツイートを購入したのは、ブロックチェーン上に現実世界のデータを記録するBridgeというシステムを作っているマレーシアの起業家Estavi氏だ。
Estavi氏は、購入後下記のようなツイートをしている。
This is not just a tweet!
I think years later people will realize the true value of this tweet, like the Mona Lisa painting
これはただのツイートではない!人々は後にこのツイートの本当の価値に気づくだろう。モナリザのようにね。
このツイートから、Estavi氏はドーシー氏のツイートに歴史に残る唯一無二の価値を見出していることがわかるだろう。
ドーシー氏のツイートに本当に金額に見合う価値があるかは現在まだわからないが、少なくともEstavi氏はその価値を見出して購入したようだ。
今後どうなる?
さて、気になる今後の動向であるが、Estavi氏がいうようにドーシー氏のツイートが価値あるものとみなされ、ゴッホやピカソが残した歴史的名画のように高額で取引される未来がくるかもしれないし、ツイートはツイートとして扱われ、この金額に見合った価値があるとは見なされないかもしれない。
ただ一つ確定していることは、NFTというデジタル上で所有権を証明できるテクノロジーにより、今までは価値あるものとして取引されてこなかったものが、このように高額で取引されることが可能になり、デジタルコンテンツの新たな価値が見出されるということだ。
このような未来あるテクノロジーの今後の動向にも注目だ。