4月17日、女子テニスの大坂なおみ選手が姉のまりさんと協力し、NFTアート作品を販売すると自身のTwitterで発表した。
今回発表されたのは全部で6作品で、そのうち5つは4/17~4/23の期間にオークション形式で販売された。オークションで落札された作品のうち最も高額な作品には、200,200ドル(日本円で約2,100万円)の値がつき、オークションによる合計収益額は583,300ドル(日本円で約6,200万円)となった。オークション落札者には、大坂なおみ選手のサイン入りのYonexのテニスラケットも送られるとのこと。
また、6作品のうち1作品は1口5ドルでくじを購入し、クジで当選した人が作品を購入できるという形式で販売された。購入者は大坂なおみ選手と姉のまりさんによってセレクトされたサイン入りのナイキ製品パッケージも送られる。この販売で得られた収益はスポーツ業界における女の子の成長を支援するthe Play Academyに全額寄付されるとのこと。
また、今回発表されたアート作品は、NFT等の販売を行うマーケットプレイスBasic.Space上で行われた。さらに、大坂選手はTwitterで、今回のNFT発行は二酸化炭素排出を大幅に抑えることができるFlowブロックチェーン上で行ったと発表した。
Flowブロックチェーンは、人気NFTトレーディングカードNBA Top Shotの運営を行うDapper Labs社が開発したブロックチェーンで、手数料の低さや環境負荷の少ない取引承認処理が可能であることなどから注目を集めている。
スポーツ選手のNFT業界参入
今年に入ってから有名スポーツ選手が相次いでNFT業界へ参入をしている。特に、NFL(米国のアメリカンフットボールプロリーグ)の選手の参入と高額落札が話題を呼んでいる。
今年3月には、スーパーボウル優勝チームのタンパベイ・バッカニアーズのロブ・グロンコウスキー(Rob Gronkowski)選手が、NFTマーケットプレイスのオープンシー(OpenSea)で349種類のNFTを販売し、約1億7,000万円以上の収益を上げた。
さらに、2020年に北米スポーツ史上最高額となる10年総額5億3,000万ドルで契約延長としたカンザスシティ・チーフスのクォーターバック、パトリック・マホームズ選手も今年3月にNFTを発行し、販売から得た収益を全額慈善団体に寄付した。
今回の大坂選手含め、今後のスポーツ選手によるNFTマーケットへの参入は期待が高まる。