NFT works 編集部
NFT works 編集部

NFTに関するニュースがメディアをにぎわせ、気になっている人も多いだろう。試しに買ってみようとマーケットプレイスを調べていくと、よく目にするのが”OpenSea”ではないだろうか。

今回は、世間を賑わせているNFT関連事業者の中でも特に注目を集めているOpenSeaの特徴や今後の成長性などを解説していく。

OpenSeaの概要

OpenSeaは2017年12月に創業したアメリカのニューヨークを拠点とするスタートアップだ。当時は主なNFT関連のプロジェクトとしてはCryptoKittiesくらいであり、一部の熱狂的なファンのみが利用していた。

しかし、ここ最近の盛り上がりを受け、OpenSea NFTマーケットプレイスの取引量は100倍以上に増加したと、CEOのデビン・フィンザー氏がブログで発表した。

このような成長をうけ、OpenSeaは2,300万ドル(約25億円)の資金調達を実施したと2021年3月18日に発表した。

この調達ラウンドには、a16zなどのシリコンバレーの著名なベンチャーキャピタル等も参加しており、注目度の高さがうかがえる。

OpenSeaの特徴は?

さて、このOpenSeaの主な特徴は、

・もっとも早くローンチされ、かつ最大のマーケットプレイス
・最大のNFT発行数を誇るイーサリアムブロックチェーン上で発行されるNFTに対応したマーケットプレイスなので、互換性が高い
※現在、イーサリアム以外のブロックチェーン上で発行されたNFTへの対応も進めている(後述)
・OpenSea上でNFTを発行することが可能で、2次流通以降も発行者に手数料が入るような仕組みを作ることも可能

ということがあげられる。

OpenSea上では、ブロックチェーンゲームアイテムからデジタルアート作品、ドメインやスポーツに関するアイテムまで、あらゆるNFTが取引できる。

また、マーケットプレイスによっては、そのマーケットプレイスでしか利用できない独自のブロックチェーンを採用している会社もあるが、OpenSeaは現在イーサリアムを採用しており、OpenSeaマーケットプレイス外で制作されたNFTの取り扱いにも対応しやすくなっている。


さらに、OpenSea上でNFTを発行することも可能で、発行する際に2次流通以降も発行者に取引手数料が入るような設定も可能なので、OpenSeaを使ってNFTを発行したアーティストなどは一生涯権利収入を得ることも可能だ。

今後どうなる?

OpenSeaは直近大きな提携の発表を2つ行った。

1つ目が、イーサリアムブロックチェーンを直接介さずに送金処理を行えるというソリューションを提供するImMutable Xと統合を行うという発表だ。

これにより、高騰しているガス代と呼ばれるイーサリアムプラットフォームに徴収される手数料のようなものがゼロになることが期待されている。

2つ目が、韓国のカカオトークの子会社が運営しているKraytn(クレイトン)と呼ばれるブロックチェーン上で発行されるNFTのサポートを6月末までに開始するという発表だ。

これにより、イーサリアムベース以外のNFTの取り扱いもOpenSea上では可能となる。

このように、大型の資金調達や様々なソリューション、ブロックチェーンの統合を行い、進歩が目覚ましいOpenSeaの今後の動向は注視すべきだろう。



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